父お父さんは90さい。 っていうとビビると思うけど、おじーちゃんじゃなくて、私の父。 50代の時の子供。 だから私は幼稚園で、友達のお父さんを見た時、まるで、お兄ちゃんみたいだと思った。 怒られたことはあまりない。 孫みたいにとしが離れてるから、かわいがりすぎてではない。 としが上だからというのはあると思うけど、怒って怒られたことがない。 一言、何かいえば、私は、すぐにピットなった。 怖くてというよりは、全くそのとうり。 と思わせる何か。 母がさんざん注意しても、おさるさんみたいに、尻をかきながら、フーンだ。と知らぬ顔。 はじめは、そのやり取りを、楽しそうに見ている父。 私の度が過ぎてくると、一言。 そこでいうこと聞かないと、その次どうなるんだろう。 試してみたことはない。 そういう意味では怖かった。 年中北海道から沖縄まで、飛び回っていて、東京を経由するついでに1日よったり、そんな有様。 大きな焦げ茶色のボストンバッグを、右肩に担いで駅から現れる。 かえってくると、いつかえるの? とたずねてしまう。 家はここだから、いついくの? が正しいんだけど、ついそう聞いてしまうのだ。 すまなそうに、んー明日またいくよ。今度は広島に行くよ。 てなぐあいだ。 それで、かならず本屋に行って、美炎子はどんな本が好きか? といって、2、3冊買ってくれた。 東京を経由するんだけど、千葉の家による暇がなくて、旅先でいただいてきた、名産品をロッカーに預けて、母がそれをとりにいくこともあった。 ある時は、ロッカーに預けたことを忘れて、日が経ってしまい、あけてみたら、巨大な松茸が、ごろごろ、かさがぜーんブ開いてしまっていた。 でもおいしかったらしい。
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